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第2章 死の硬直

 

 2015年、筆者は、2020年オリンピック開催時に生物化学兵器を使ったテロの可能性を強く裏付ける内容と資料を携え、また、警察組織がこの一件を厳しく調査するようにとの切なる願いをもって、日本の教育を受けた長女とともに警視庁を訪れた。

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 しかし、対応義務のあった長谷部は「国民に言われる筋合はない」との傲慢な言葉でこの一件の適切な受理を固く拒んだ。ここに彼の名刺がある。

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(2015年1月当時のもの)

 この出来事はその後、裁判に発展し、筆者親子は警察組織と法廷で闘うこととなった。訴訟及び審理は開始したものの、訴訟当事者としての警察組織及び裁判所は早々に、オリンピックに関する国民・選手・関係者等の安全確保の責任と義務が、東京都に限定した警察の課題及び責任であるか、国家全体としての警察組織の責任範囲に当たる課題、すなわち、その最高責任者が単に東京都知事であるのか、最高責任機関が警察庁であるのかを吟味するようになった。原告側は後者を強調したのに対し、被告は前者を強調の上、同主張を根拠及び裏付ける警察庁の書類を証拠資料として次回提出することを法廷で約束した。しかし、次の口頭弁論期日において、被告がその証拠資料を提出しなかったばかりでなく、提出しない理由を申すこともなく、東京都の責任であるとの前回主張のみを何度も繰り返したため、原告らは裁判官に対し、被告の約束を強調し、約束通りの証拠提出を求めた。しかしこれを受け、原告らの想像を絶することに、その女判事は被告に対し、全体審議について「今後の進みをどうしますか。」と直接尋ねたのであり、被告はすぐに「結審でお願いします。」と早口で答えてその時点で全ての審理が終わるよう求めた。さらに目を疑うほどの展開として、その直後、その女裁判官は当然のやりとりであるかのように「分かりました。次回、判決を言い渡します。」と応じ、始まったばかりの訴訟の取り調べを即、終わらせることを決めたのである。

 この違法な進みに対する原告らの根拠ある反対及び抗議にも拘らず、この一件(東京地裁平成27年(ワ)第9297号)は文字通り生き埋めにされてしまった。なお、訴訟手続きのいかなる場面においても、このような生物化学兵器による攻撃により何千人もの人々の命が奪われる可能性のある事実について、被告側からも裁判所側からも何の危機意識も見受けることができなかった。               

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 名の知れた、トークショー司会者や笑い芸人、そして政治コメンテーターや映画作り屋であるビート武はある自身の番組において、特定の犯罪への関与が何一つ無かったにも拘らず警察組織の身勝手で容赦ない振舞いにより、長い間拘留されその窮地から脱することができなかった男性の事件を取り上げたわけだが、警察の言動や不正を厳しく非難することではなく、武は「日本の誰でも、いつでも、どこにいようと逮捕され得る。」との破廉恥な発言で番組を締めくくった。

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 警察の無礼且つ違法な振舞いは、書類においてでさえ躊躇なく真っ赤な嘘を強調するものであり、なんと県警本部の名により同書類を公文書として自ら裁判所に提出するほどのものであるが、彼らは非難されることもなければ、注意を受けることすら無いのが現状である。

 2014年に千葉県警が筆者を違法に千葉刑務所へ移送投獄した一件になると、箝口令(かんこうれい)が敷かれているかのように、実に今日まで完全沈黙が続いている。公的機関による開き直った自己弁護の極端な実態は、広く知られた「見ざる、聞かざる、言わざる」の三匹猿そのものである。

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 原告らはその後の50件にも及んだ各訴訟を通して、かつてこの国にあった法の遵守に一歩も近づくことができなかった。

 まさに、法治国家における死の硬直(Rigor Mortis)である!

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 2018年の新年、公的機関による極端なロバ停止(理由なく突如立ち止まり、どんなに打っても動かない習性)により、この違憲投獄事件の調査や再手続、さらには汚名を雪ぐなど公的修正等、いかなる進みも不可能となったため、筆者の自ら選んだ亡命先である日本の南・九州での亡命生活の開始を前に筆者親子3人(父・娘2人)は、証拠資料を含む200頁から成る告訴状をもって安倍晋三を刑事告訴した。「牧師殺害未遂違憲投獄兼大臣悪用職権濫用事件」として、刑法第193条公務員職権濫用罪を犯したことが揺るぎない事実となり、この資料一式は今なお、東京・警視庁、及び、大阪地方検察庁にある。それは、資料や訴えに法的不備が何一つ無いゆえに告訴人親子に送り返すことができないためのことであるが、安倍容疑者の早期逮捕を招く法に従った且つ迅速な対応とは程遠く、警察及び検察それぞれが法的義務を負っているにも拘わらず、捜査は今日まで開始されていない。

 このスキャンダル観点からも2020年オリンピックは歴史に刻まれる。

 ところが今なお、全てが闇の中にあり、動こうとしない。第4において指摘するように、国民の「豆つぶ化」がこれほど著しく進んでしまっているため、如何なるところにおいても警鐘ではなく、何千回も繰り返し聞こえてくるのは、西洋では考えられない行動力を奪う決めゼリフ、すなわち「難しいねえ。私たちには分からない。以上。」である。このため、このウェブサイトとその露骨な暴露により、傲慢な日本人までもが自らが実際に無知であることをようやく認めざるを得ず、抵抗のできないその姿により、やっと文字どおり子猫の如く移動が可能となる。

 疑いなく、2020年東京オリンピックと共に、入念に準備され企てられた大量殺戮の危機が迫り来るばかりでなく、上述の違憲投獄事件から明らかとなっているこの法的な無重力状態ゆえに、政府や公的機関の身勝手で違法な振舞いが存分に可能となり、現実となる。

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